みなさんは、セフレという関係をどう思われるでしょうか。良くないイメージを抱く人も、おそらくは少なくないでしょう。けれども、恋人という関係だって、言ってみればセフレと同じようなものなのです。

といいますのも、たとえば結婚を恋愛のゴール地点と設定した場合、その、最終的に結婚に至った人のみが、あなたが本気で愛し、生涯を共にする決意を固めた異性ですよね。要は、その最後の恋愛以外は、すべて遊びに過ぎなかったということです。もし今の例に付け加えて、ではあなたはその結婚相手と交際する以前に、5人の女性と付き合っていたとしましょう。そのときあなたはその女性らを本気で愛していたかもしれませんが、結局結婚には至らず、結果としてその恋愛は遊びだったということになります。

むろん、あなたがその全員に対し結婚を迫ったのであれば、何も文句はありません。が、もし、恋愛のみに意識が集中し、結婚のことなど考えすらしなかったのだとすれば、それは明らかに嘘、遊びの恋愛です。せんじつめて言えば、結婚を誓い合えるような異性との交際以外は、すべてが「遊び」であり、どんなに言い繕っても結局のところカップル当人らは相手の体を求めているに過ぎないのです。あるいは、恋人――自分の女がいるという安心感や優越感を得ているに過ぎないのです。

私の周りにも、おそらくこの記事を読むあなたの周りにも、恋愛と結婚を分けて考えている友人はたくさんいるのではないでしょうか。あの人といるのは楽しいけれど、結婚となれば話は別。つまりその人に今の恋人と結婚するつもりはないのです。また、それ以外にも、別れることがわかっているのにも関わらず、交際を続けているカップルも、私のまわりには何組かいます。

その良い例が、私のずっと年下の後輩の話で、同い年の恋人(彼女)が、大学を卒業するとともに東京から離れ、地元の沖縄に帰ってしまうことを知っているのに、四年生に上がってからも交際を続けている、というもの。彼らはいずれ別れるであろうことをお互いに認め合っています。親の都合やそのほかの方面から絡みついてくる面倒な事情をはねつけてでも一緒にいよう、とは思わないみたいです。つまり、なにがなんでもその人と一緒にいたいとは思っていない、そこまで愛し合っているわけではない。なのに、交際を続けている。

以上のように、その恋愛が、結婚というゴール地点には到達しないものであることを知りながら、交際を続けているカップルは大勢存在します。どうして彼らはその終わりの見えている恋愛を続けるのか?答えは、相手の体を求めているからです。そして、恋人(俺の女)がいるという事実から、安心感や優越感を引き出しているからです。

セフレとの違いは?

それに対し、セフレの関係はどうでしょうか。まず第一に、セフレは、セックスすることだけを目的とした友人関係です。そこに好きという感情はありません。セフレに反対する人の多くは、この点に問題があると指摘するでしょうが、実際のところ、これは恋人間においてなされていることと、なんら違いはありません。

先ほど述べたとおり、恋人関係には、往々にして「それほど相手のことを愛していない」という状況が発生するのです。その最たるものが、終わりの見えている恋愛、ゴール地点まで持っていく気のない恋愛です。相手に少なからず好意は持っているけれども、生涯を共にできるというわけではない。これは、セフレとして関係を結んでいる男女の思うことと、なんら変わりありません。セフレだって、恋人と同じように、相手に少なからず好意を抱いているから体を許すのです。だからといって生涯を共にできるわけではない、そこまでの相手ではない。それらの点で、恋人とセフレは本質的に同じです。

第二に、恋人とセフレでは、普段やることが違います。セフレはセックスだけですが、恋人たちは、密に連絡を取り合ったり、デートをしたりして、仲を深めていきます。それは確たる違いであり、そこに恋人とセフレの違いを見出される方もいるでしょうが、ここで注意しなければならないのは、その連絡を取り合ったりデートをしたりするなどといった行為が、いずれも「義務」ではないということです。したくなければ別にしなくてもよいことなのです。
逆に言えば、セフレの関係においても、デートをしたいと思えばすることはできますし、寂しいときや悩みができたときなどに、連絡を取り合うことは可能です。

以上、恋人とセフレがどのように違うのかを見てきましたが、両者は本質的にまったく同じであるということが判明してきました。問題は、「好き」という感情の有無のみですが、これも、終わりの見えている恋愛や、ゴールまで持っていく気のない恋愛においては、まやかしか自己欺瞞に過ぎません。要するに、世のカップルの多くは、その人と生涯を共にする覚悟もないくせに、「好き」「愛している」などといった言葉を易々と使い、それを本当の感情であるかのように扱っているのです。はっきり言って、そこに真の恋愛感情はありません。

結婚してもよいと考え、実際にそのための具体的な努力をしているという恋愛以外は、すべてが嘘であり、その関係は感情面においてもセフレとまったく同じなのです。

どちらがよいか?

言うまでもなく、セフレをつくっておいたほうが、利口だといえます。恋人がいると、それだけで「他の女をつくってはいけない」などといった制約が出てきます。その人と結婚をする気がないのであれば、とても魅力的なあなたは、ひとりの異性に縛られつづけ、その期間できたはずの数々の異性との濃密な交遊を、妨げられてしまうのです。それはもったいない。ゴール地点に向かって共に歩み進んでいけるような人が見つかるまでは、恋人ではなく、セフレをつくって、自由に生きるべきでしょう。そうすれば、あなたの人生は、総和として今よりずっと幸福なものになるはずです。

結婚後に「もっと遊んでおけばよかった」という感情を抱くことは、不倫などの危険な行為に走る要因となります。そうならないためにも、遊べるうちに遊んでおくのが、賢い人間というものです。